第117話並んで立つ

「ママ! そんなに大ごとじゃないって!」フェイは、レアが心配しすぎだと思った。恋愛なんて、当人たち以外には本当のところはわからないものだ。

「何か隠してるでしょ!」レアは、フェイの声に混じった妙な確信を鋭く嗅ぎ取った。

フェイは一瞬、言葉に詰まった。直感と、これまで見てきたデイビッドの反応――それに、こっそり目にしたチェイスの推測まで――そういうものに頼っているなんて、口にできるはずがない。

彼女はどもりながら言った。「わ、わたし……なんとなくそう思うだけ! それにママ、考えてみてよ。デイビッドって、後先考えずに衝動的に動くタイプ? わざわざあそこまで行って、あんな大騒ぎをしたってことは...

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